カタカタ ボックス

私が観察した日本のカエルを紹介しています。
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シュレーゲルアオガエル
アオガエル科 (RHACOPHORIDAE) 
シュレーゲルアオガエル
Rhacophorus schlegelii
Schlegel's green tree frog

体長:オス3〜4cm  メス4〜5cm
メスの方が豊満って感じで大きいです。

鳴き声:f_schlegelii.wma (163KB)

普段は山で生活しているカエルです。繁殖期になると水田や湿地などの水辺にやって来ます。広島市の沿岸部なら、4月の上旬ごろ、何度か春の雨が降って「最近暖かいな」と思うようになる頃にオスが鳴き始めます。

石垣の穴や草陰などわかりにくい場所で鳴くので、見つけるのが難しいです。ねらい目は雨の日の夜です。 オスは小柄、メスはたっぷりと豊満な体をしています。

産卵はオスとメスが1対1のペアで行います。ペアになるとメスはオスを背負ったまま卵を産みつけるのに丁度良い場所を探します。良い場所を見つけると土の中にお尻から後ろ向きに潜り込むような感じで入り、尿を足で攪拌して泡立てながらその中に卵を産んで行きます。モリアオガエルの泡状の卵塊が土の中に産み付けられた格好ですが、モリアオガエルと違って泡はいつまでも白いままですし、大きさも握りこぶし大と小さいです。産卵場所は水から遠くない地面で、オタマジャクシが卵塊から出てきたらするっと入れるような所が理想なんですが、なかなかそううまくは行ってないみたいです。卵塊が水に浸からないように、且つ乾燥し過ぎないような場所に産み付けられます。
卵は1週間くらいで孵化し、オタマジャクシが分泌する物質で泡が溶けて行き、オタマジャクシが外に流れ出します。この時に丁度雨が降ると、うまい具合にオタマジャクシが水の中に移行できるのでグッドです。

このように露出していれば見つけられるんですが、結構わかりにくく隠してあります。田んぼの代掻きでプカプカとこれが何個も浮いてるのを見たことがあります。 1週間くらいで孵化し、オタマジャクシが出す物質で泡が溶けてオタマが外に流れ出します。孵化したてのオタマジャクシは腹にまだ黄身を持っているので、2,3日は何も食べません。
オタマジャクシは丸っこくてモリアオガエルのオタマジャクシによく似ています。

オタマジャクシは丁度梅雨の頃に変態して上陸します。

上陸後すぐくらい。
金色の虹彩、通った鼻筋など、見る人が見ればモリアオガエルの変態した子ガエルとは簡単に見分けが付きます。
子ガエル。金色の虹彩、通った鼻筋、鼻面から鼓膜にかけての黒い筋が無い、などアマガエルやモリアオガエルとは間違えようが無いです。コツは愛ですよ、愛!

県北の芸北町ではモリアオガエルと同じ水田で繁殖しています。シュレーゲルの方が時期が早く、シュレーゲルの繁殖期の終わり頃にモリアオガエルの繁殖が始まります。

以前は山からそう遠く無い水田があればどこでも見られるカエルだったんでしょうが、最近は休耕田が増えているし、圃場整備で畦が土からコンクリートに変わっていたりすると産卵できないので、前途多難です。

なお、同じ緑色のカエルということでアマガエル、モリアオガエルと見分けが付かない、という話を聞きますが全然違います。
アマガエルは鼻面が短く鼻面から目の後ろの鼓膜にかけて黒い線があります。第一、アマガエルとシュレーゲルアオガエルでは皮膚の質感が全然違います。アマガエルはツルッ、テカッとしています。
モリアオガエルですが、虹彩が赤の強い金色で、鼻面が角ばっています。「コココココ」という鳴き方はシュレーゲルと似ているのですが、モリアオガエルの方が太い声をしていて違いはハッキリわかります。
これらの違いについてはまた、後日、写真付きで説明します。とりあえず「いろいろギャラリー」の写真で確認しておいてください。
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