カタカタ ボックス


細見谷渓畔林一帯を西中国山地国定公園・特別保護地区へ

署名活動にご協力をお願いします! 


3月31日に終了しました。ご協力いただいた方、ありがとうございました。
細見谷渓畔林は西中国山地国定公園の西端近く、廿日市市吉和にあります。
元々この地域一帯はすべて、こんな良質な森だったんだろうなー、と思わせる様な良質な森で、豊かな植物相と豊富な水のおかげで、ツキノワグマをはじめとする哺乳類、様々な鳥類、爬虫類や昆虫類、そして私の大好きな両生類達が生息している本当に素晴らしい所です。

細見谷周辺図:ぼくらの川のブナの森
Yahoo地図

ところが、現在、ここに林野庁の外郭団体の緑資源公団による大規模林道計画が持ち上がっており、ずさんな環境影響調査だけで影響は軽微であると計画が進められようとしています。今年の5月か6月には建設の可否を決定づける「期中再評価委員会」が開催される予定ですが、様々な専門家が反対意見を述べているにも関わらず、工事推進の方向で事態が動きそうで危機感を感じています。

渓畔林には現在、沢に沿う様に細い未舗装の道路が走っています。周りには民家など一切無く、抜け道として通る様な生易しい道路でもなく、利用する人と言えば渓流釣りを楽しむ釣り人や山菜取りの人、オフロードバイクの走り屋ばかりです。標高が高いのに林業用として杉がたくさん植林がされているのですが、木はあまり手入れはされていない様な状態です。

こんなところに大規模林道を作ってどうしようっていうんでしょう? 冬期には雪のために長期間通行止めになっているような道路です。生活道路としての言い訳は立ちません。観光用? せっかくの良質な森を荒らし、不法投棄を招くだけです。

しょっちゅうがけ崩れで通行止めになっている様な道路です。水が豊富な森なので、しっかりした道路を作ろうとすれば安全率を十分に取った施工をしなければなりません。つまり、大幅に森を傷つける事になります。また、排水をしっかりしないと道路がダメになってしまうので、結構な側溝が作られるでしょう。これにより森の乾燥化が進んでしまう事が容易に想像できます。せっかくハコネサンショウウオやヒダサンショウウオやヒキガエルやモリアオガエルやヤマアカガエルにそこら辺で簡単に会えるのにーーー!!!(怒)

もう、いい加減、自然を食いつぶして一時の利権に走るのは止めて欲しい。一度破壊してしまったら、元に戻すのは至難のわざです。一体全体、誰が責任を取ってくれると言うんでしょうか? だいたい、道路建設ったって起債して借金して造るんですし、後のメンテナンスも大変だろう事は相次ぐがけ崩れからも想像がつきます。そのお金はどこから出るか。税金ですよ! 地元もだし、補助金として国からも金が出るわけですから我々だって無関係ではありません。もう、本当にいい加減にしてほしいです。


ということで、この道路建設を阻止するために、現在、細見谷渓畔林一帯を西中国山地国定公園・特別保護地区にして保護しよう、と署名活動が行われています。Web上でも署名が可能ですので、ぜひとも、これにご協力をいただけないでしょうか? よろしくお願いします。

細見谷渓畔林一帯を「西中国山地国定公園の特別保護地区」への指定替えを求めます(Web上での署名)


細見谷のたくさんの生きもの達については次のサイトが詳しいです。ツキノワグマの生態も見られますよ!
広島フィールドミュージアム 
(紙での署名について、案内があります。)
  ↓↓↓
  ★細見谷渓畔林保全活動記録

●WWFでも署名を呼びかけています 
  西中国山地最後の聖地「細見谷」ツキノワグマの森を守れ


3月31日までなんです。ぜひとも、ご協力をお願いします!!!


 ハコネサンショウウオ幼生

 ニホンヒキガエル

 ヤマアカガエル


以下、私が以前に出したパブリックコメントです。

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広島県 大朝・鹿野線 吉和区間の事業に対する意見です

当区間,特に十方山林道沿いの渓畦林に沿った部分の大規模林道化,あるいは舗装林道化に反対します。

私は生物観察を趣味として楽しむ,一広島県民としての立場で意見を述べます。

舗装林道が敷設されれば現地の渓畦林や生態系が不可逆に損なわれると考えます。大規模林道建設の題目と現地の林生産の現状から考えて,貴重な生態環境を損ねてまで実施すべき事業ではないと考えます。

以下,反対の理由を述べます。

・現地は川の両側と谷の斜面に自然林がごく狭い範囲で残されており,広葉樹や豊富な沢水に依存した植物,哺乳類,鳥類,両生類などが生息しています。希少生物も多く確認されており,他に替えられない希少な自然環境です。このような自然資源は保全して森林に対する理解を深める教育の場としたり,エコツーリズムを行う地としてこそ活用すべきと考えます。

・現地には豊富な沢水が山の斜面から川に流れこむ水みちや沢が多数有ります。地下においても同様と考えられます。そのため現林道は常に湿った状態で,林道横には湿地状態となっている場所が多数あります。このような湿地環境を利用して小型サンショウウオの幼生が生息するなど,興味深い環境となっています。舗装や法面工事により水みちが切断されれば,このようなデリケートな湿地環境は損なわれてしまいます。林道を維持するために排水設備が設けられるので,林道付近の乾燥化が進み生態環境に影響を与えることは確実です。また,水が豊富で地滑りの起きやすい地域ですから,法面や基礎の工事はかなり安全率を大きく取った,より侵襲性の高いものとなると考えられます。林道の敷設工事に伴う環境の破壊は破滅的なものとなると考えます。そんなことは容認できません。

・「水源をかん養するために必要な森林の造成に係る事業」を題目に掲げておきながら,ごく狭い範囲でしか残されていない貴重な広葉樹の自然林を破壊する行為を行うことを,全く理解できません。取り返しのつかない事はやってからでは遅いのです。後の世代に対する責任として,現地の自然林を保全し,よりよい状態で維持していくことをこそ考えるべきでしょう。

・広島県は水源涵養税の導入を計画しています。このように水源の森の重要性を認識している県で,それを損なうような事業が行われるのは県民として容認できません。

・林業を否定するつもりは全く無く,良質な木材を生産して活発に経済活動が行われるならそれにこしたことはないでしょう。しかし,事業規模・内容に見合った道が開通していれば,それ以上は求めない節度が必要ではないでしょうか? 林の管理には今の林道で十分であるし,木材の搬出が必要となった場合も,林道周辺の自然林を痛めてまで搬出すべきほど高品質の材が取れる木なのかどうか,植林地ごとの評価を行うことも考えて見るべきです。

・この区間の大規模林道敷設に投入された費用と今後の維持費用,この林道を使用して生産される林産物から得られる経済効果を想定した場合,全く経済的に見合わないと考えられます。林道のごく周辺,特に斜面に設けられた植林地の木には,枝打ちされていないものや,大きく根曲がりしたものなど木材として商品価値は低いと思われるものがかなり見られます。周辺植林地の木材としての商品価値を予め評価し,林道敷設に関わる費用と今後の維持費用と比較検討し,結果を公表すべきです。なお,舗装林道化に反対する十方山林道付近の植林地から「太田川材」レベルの木材が生産できるとは考えられません。優良植林地が近くにあるからといって,優良な材がここでも取れるとは考えられません。

・十方山林道区間は生活道路としての必要性は全くないと考えます。この区間は地元住民の生活圏ではありません。また,森林レクリエーションに活用されるという理由も,林道敷設によって森林が損なわれるということになれば本末転倒です。賢い利用方法として環境教育やエコツーリズムでの利用の可能性を考えるべきです。

・災害時に中国自動車道の迂回路に,という意見があるようですが,広島県に在住するものとして非現実的であると考えます。なぜなら,中国自動車道が人為的要因以外の自然要因などで不通となるような状況で,このルートが通行可能なまま残ると主張することは,できの悪い冗談以外の何物でもないからです。一度,現地を車で走ってみることをお勧めします。また,たとえこのルートは通行可能で残るケースがあったとしても,中国自動車道の利用者が取り得るであろう迂回ルートの選択肢に,このルートが含まれることは無いと考えます。他にもっと合理的な選択肢が存在するからです。

・迂回路としての利便性は,残された自然林を破壊してまで追及しなければならないものではありません。また,他の選択肢が十分存在しているので,あえて敷設する理由になりません。

・スキー場へのアクセスは現在工事が進んでいる,深入山から内黒峠までの区間があれば十分である。内黒峠から先の工事は必要無いと考えます。

・森林生態学や動物学の有識者の意見をもっと尊重して取り上げていただきたいと思います。経済だけで事業が行われる時代は前世紀で終わりにしていただきたいです。
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