カタカタ ボックス

6月の雑記へ 2005年 7月の雑記 8月の雑記へ
2005.7.31(日)
●変な虫の正体
7/26に書いた「変な虫」の正体がわかりました。志保ちゃんが知り合いの虫の先生に問い合わせてくれたのですが、すぐに名前と写真を参照できるサイトを教えてくださいました。志保ちゃん、M先生、ありがとうございました。

それで、虫の正体なんですが、「キマダラカメムシ」の幼虫でした。そうか、カメムシは不完全変態だからこういう感じの幼虫だったんですね。成虫の写真を見るとちゃんとカメムシに見えます。

幼虫と成虫の写真が見られるサイト:キマダラカメムシ (福岡市の蝶

こちらのサイトさんによると外来種で長崎市周辺で見られていたのがだんだん北部九州で広がっているそうです。年々、分布が北上しているらしく、googleで検索したら京都府八幡市でも今年、観察されているようです。

広島県はどうなのかな?とYahooで検索してみたら、虫の会の会報の記録などが結構ひっかかってきました。うーん、記録はあるけどまだそこそこ珍しいものなのか、もうかなり一般化しているものなのか、わからないので知り合いの虫屋さんM氏に電話で問い合わせしてみました。すると、広島市内ではもう普通に(虫屋さんの普通です。わかっていて探せば見つかる程度だと思います。)見られるそうです。広島県の福山市で1989年に確認されてから、だんだん見られるようになってきたそうです。でも県内の情報はまだ完全ではないので、気付いたら記録しておくといいとのことでした。どの生きものにも言えることですが、記録しておかないと、いないのか報告されてないだけなのかわかんないんですよね。今回、幼虫1個体しか見つけられなかったので、また成虫など探してみたいと思います。

それで、このカメムシの生態なんですが、まず食性は植物の汁を吸引するタイプだそうです。特に好む樹種というのは無いそうで、結構いろいろな樹に付いてるそうです。私が観察した幼虫は7/26にイチジクに付いていたんですが、今日、探しに行ったら同じ樹に同じ個体が付いてました。5日間、そこで過ごしていたことになるので、イチジクもOKなんでしょう。上の「福岡市の蝶」さんではソメイヨシノなどの街路樹で観察されると書いてありますね。M氏によると幼虫が成虫になるのは丁度今時期のようです。

今日、イチジクに付いていた幼虫なんですが、とりあえず捕獲して持って帰って来たので、成虫になるまで飼ってみることにしました。と言っても植物の汁を吸う昆虫にあげる餌なんてよくわからないので、庭のイチジクの樹にネットをかけてその中に放しました。さて、うまく成虫になれるでしょうか?

片方の触覚が折れているので、同じ個体だとわかりました。一日連れ歩いていたので、ちょいとへたってます。

●カバキコマチグモ
今日はキマダラカメムシ探しを職場周りでやった後、芸北に向いました。7/18に持ち帰ったオタマが変態して正体がわかったので、返しに行くのが目的でした。このオタマ、今時期に足が出てない状態だったので、トノサマガエルかツチガエルかと思ったら・・・、ヤマアカガエルでした。恥ずかしいことに先入観でヤマアカはすっかり選択肢から除いていたので、変態直後は茶色からツチガエルだと思い込んでました。今日、変態が完了した子ガエルを水槽から出して写真を撮ろうとして初めてヤマアカガエルだということに気がつきました。ダメだなー。もうちっと頑張らないと。精進します。
まあ、それは置いておいて、いつものコガマ池に行ったら、カバキコマチグモの産室を見つけました。コガマの葉をうまく折って糸で綴じてあります。少しだけ開いて中を覗くと、メスが居て卵がありました。このまま卵がかえったら、子グモ達は母親を食べてある程度大きくなってから、この産室から出てきます。このコマチグモの仲間なんですが毒があるので気安く産室を開いたりなどしていると咬まれてしまいます。痛いし、人によってはもうちっと重い症状が出るらしいです。完全に開くと気の毒なので、ちょいと中を覗く程度にしておきました。私が帰った後、また母親がせっせと穴を綴じたはずです。この産室なんですが、ススキの葉に作ってあるのをよく見かけます。夏の風物詩って感じです。

おむすび型とよく言われてます。 右で白く光ってるのが2つの目です。
黒いのがアゴです。
後ろ右手に卵がちょっと見えてます。
全身はこんな感じです。→ ゲテモノ大好き「カバキコマチグモ」THE WEEKLY プレスネット

2005.7.30(土)
「日本の生きもの」に「katak家のセミ事情」をUPしてみました。3○才にして小学生の夏休みの自由研究みたいなことやっちゃってます。おもしろかったですが、めちゃ暑かったです。クラクラしちゃいました。セミも日中は暑いのか、クマゼミなどは鳴きもせず、日陰で大人しくとまってました。比較的クマゼミは午前中に活発なようです。

んで、昆虫2連発ということで、またまたヒトスジシマカです。私もしつこいですねー。
7/13に蚊のメスはシンプルな触覚だけどオスはメスの羽音をキャッチするために、フワフワした触覚をしていると書きました。ただ、ヒトスジシマカのオスの写真がなかったので、アカイエカで代用してました。やっぱ同種のオスの写真が欲しいよねということで、地道にオスが羽化するのを待って撮影してみました。いやー、羽化する個体のほとんどがなぜかメスなので、待ちましたよー。10匹くらい出て1匹だけでした。たまたまなのか、元々そういう性比なのかはわかりません。検証する気もありません。どなたかやってみませんか?(こればっかり)。

オスの触覚

生きてる時にはもっとそろってるかもしれませんが、とりあえずこんな感じ
メスの触覚

シンプルですね。

とこんな感じでございました。

あと、気が付いたこと。オニボウフラ(サナギ)から蚊が羽化するシーンは未だに目撃できていないんですが、もうすぐ羽化する徴候というのはわかるようになりました。オニボウフラって最初は薄いクリーム色なんですが、だんだん茶色が濃くなって来て、羽化直前には黒くなるんです。でも、いつも気が付いたら羽化して成虫が水面に浮いてる状態なんです。きっとあまり羽化に時間はかからないんでしょうね。くやしいなー。もうちょっと頑張ってみます。

左が羽化直前、右がサナギになってちょっとくらいの奴です。サナギになってから羽化まで2日かからないくらいかなー。
羽化直前まで、ピョンピョンと落ち着きのない奴らです。

2005.7.28(木)
今日は用があって県北の庄原市に行って来ました。それで現地に着いてびっくり。クマゼミの声が聞こえないんですよこれが! 広島市は標高4m、庄原市は標高300mです。やっぱりより寒いから居ないんですかね。アブラゼミは鳴いてました。そう、元々、広島の夏の音と言えばアブラゼミだったんだよ、と納得しました。
年々、温暖化と共に分布が北に広がっているクマゼミですが、庄原市はまだ寒いということなんでしょうか? クマゼミにとって寒いとか暖かいとかいうのは、最低気温なんでしょうか? 最高気温なんでしょうか? 年平均なんでしょうか? うーん、興味深いですね。

2005.7.26(火)
●この虫、何でしょう?
今日の夕方、職場の裏庭のイチジクの木で木山さん(仮名)が見つけた虫です。カメムシじゃないと思います。この写真じゃ質感がわからないけど、ゾウムシっぽいなんかマットな感じでした。大きさは2cmくらい。とにかく動くので写真が撮りにくかったです。例によって自分のカメラを持っていなかったので、画質がイマイチです。この虫、ガラス面は登るし、プラスチックシャーレを被せておいたら逆さまに天井部分を歩いてるし、ということで何やら特別な足をしているようです。調べようにもいったい何なのかわからないです。誰か教えてください。
クリックしたら大きくなります。

●クマゼミが増えてて、アブラゼミは?
広島では昔はクマゼミはそんなに居なくてレアものでした。今は市街地も家の周りもクマゼミの声がすごいです。アブラゼミの声をほとんど聞かないので、圧倒されて数が減ってるんだろうか?と思ったりしてたんですが、そうでもないようです。クマゼミがわんさか鳴いてる木に近寄ってみると・・・、アブラゼミも複数居て鳴いてるんですよ。クマゼミがうるさすぎて全然聞こえないだけでした。この2種の数がどう変化しているかは、定点で抜け殻をカウントする必要があるんですが、データは無いし、適地を思いつきません。でもこういう経年的な観察ってすごく重要ですよね。誰かやってくれないかな。私の守備範囲は脊椎動物からなので、自分ではやる気ありません。愛の量が違うんでございますよ。

とりあえず身近なセミの抜け殻についてはこちらのサイトさんの「セミの抜け殻検索表」を参考にして同定できそうです。
レッツチャレンジ!

  参考サイト:自由研究特集ムシテックワールド

2005.7.21(木)
21時30分頃、町内をウォーキングしてたらタヌキに出くわしました。久しぶりのタヌキです。小ぶりに見えたので、最初は猫かと思いました。夏毛のタヌキはボリュームが全然無くて、ちょいと貧相です。冬毛のものはむっちり太って見えるんですが、案外、毛がみっしり生えてるだけで、中身は細いというのがよくわかります。しかし、冬場は結構見かけたのに最近は見かけなくなってたんですが、行動様式が違うんですかね? 増えすぎたらいけないなと思ってたんですが、特に増えてはいないのかな? よくわかりません。

2005.7.18(月)
さて、昨日の日曜日はほんとーに久しぶりにフィールドに出かけて来ました。

安芸大田町(吉和町)
冠山のそばを流れる川に行ってきました。標高は1000mくらいなのかな?よくわかりません。水温は川の中にずっと居ると寒気がしてくるくらい冷たいです。浅瀬はもう少し暖かいですが、やはり水温は低いです。温度計を持って行くのを忘れたので、測ってません。

ここで、カジカガエルのオタマジャクシを激写して来ました。まだ若干、オスが鳴いているのを聞くことができました。オタマジャクシについては、後足ができてるものはまだ居ませんでした。上陸は当分先ですね。

カジカガエルはこのような渓流に産卵に来ます。
右が本流、左は中州で分けられた緩やかな流れで水深は10cm未満です。
オタマジャクシは左のように、流れが緩やかで日当たりがよい浅瀬でたくさん見られます。

まあ、こんな感じです。
だいたい全長2cmくらいでした。
ゆっくり川の中を見ながら歩いていると、チョロリッと石の下に入ってしまうので、目で行き先を追っておいて、そっと石を持ち上げてみましょう。

動画  kajika_otama.wmv(575KB)

個体によって大分、柄が違います。光の当たり方によって、周りの砂粒に紛れてしまうような茶のまだら模様もいれば、割と焦げ茶一色っぽい色のものもいます。

カジカガエルのオタマジャクシの特徴と言えば、この口と胸の部分です。渓流の流れに流されないように、口と胸が吸盤のような働きをするようになってます。
左の写真のオタマも実は水槽の壁に縦に張り付いています。口の部分がべたっとキスをしてるようになってます。

馬鹿じゃないかと言うくらい、延々、2時間くらい、オタマジャクシとたわむれておりました。天気がよくて、日向はめちゃくちゃ暑かったですが、日陰は快適でした。レジャーに来ている複数のグループが河原で肉を焼いてました。なんでみんなまるでそれが義務でもあるかのように、必ず肉を焼いてるんでしょうねー? 暑いのにご苦労なことです。ゴミちゃんと持って帰れよ!と念を飛ばしておきました。

その後、芸北町の八幡に向いました。途中、すごい雷雨に見舞われました。
まず、芸北高原の自然館に行きました。アブラボテとカワシンジュガイが展示されてました。

アブラボテ(体長4cmくらい)
尻ビレが黒くなってるのは婚姻色だそうです。
生きたカワシンジュガイに卵を産み付けます。
産卵に用いる二枚貝は決まっていて、ここ芸北ではカワシンジュガイを利用するそうです。

カワシンジュガイ(7cmくらいかな?)
自分で小石の間に潜ってしまうそうです。
卵を産みつけられると言っても許容範囲というものがあって、20個とか30個とかたくさん産み付けられると、貝は嫌がって卵を吐き出してしまうそうです。

自然館の横の溝にオタマジャクシが居ました。トノサマガエルの様に思ったのですが、自信がないので連れて帰りました。あー、面倒くさい。茹でたホウレンソウと冷凍赤虫で飼育します。

5月4日にきれいにした池に行ってみました。新しいコガマがいい感じで生えていて、水もまともな感じでモリアオガエルのよく肥えたオタマジャクシがたくさん居ました。そこで、2頭のヒキガエルに会いました。
雨が降ったから出て来たのか、雨が降る前から池の水に来ていたのか、わかりませんが、この2頭を捕まえてみて、そういえば、と思ったことがあります。ヒキガエルのオスは掴まれると「俺はメスじゃない、放せ!」という意味で腹をグッグッグッと動かしながらリリースコールという鳴き声を出します。でも、今までに捕まえてみて、この腹をグッグッグッとやらないヒキガエルって居なかったのでおかしいな?と思ってました。んで、今回の2頭もやっぱり腹を動かしたんですが、1頭は鳴いたんですが、もう1頭は声を出しませんでした。よく考えれば産卵の終わったメスだって抱きつかれたら困ります。メスは鳴かないけど「あたしもう産卵終わったから!」という意味で、腹をグッグッグッと動かすのかな?と思いました。これってなんかの本に書いてあったっけ? 自分でちゃんと確認してないので、結論は保留しときますが、そうかな?とか思いました。

1頭目 池の横の草むらに居ました。
周りはバッタがたくさん居ます。バッタを食べに来たのか、池に来たのか、わかりません。
この個体は腹を動かしたけど、鳴きませんでした。

動画: hiki2.wmv(575KB)

2頭目 池の中に居ました。
この個体はよく鳴きました。しばらく掴んでると、体にいっぱい空気を吸い込んで膨らんだので、持ちにくかったです。変な持ち方しちゃってます。

動画: hiki1.wmv(694KB)

モリアオガエルのオタマジャクシ
これで4cmくらい。よー肥えてます。
オタマジャクシは成長段階、栄養状態や日当たりで太り具合や色が全然違うので、識別にいつも自身がありませんが、こいつは状況証拠と今までの経験でモリアオガエルだと言い切れます。
まだ後足は出てませんね。

今年は梅雨に入っても全然雨が降らなかったので、多くのモリアオガエルが雨が降るまで産卵を控えていたそうです。ということで、まだかろうじて残っていた塊の中に、オタマジャクシが入ってました。

この後、カキツバタ畑になってる田んぼでニホンアカガエルとヤマアカガエルの小ガエルを追いかけたり、ツチガエルの鳴き声を録音したりしましたが、疲れたのでやめます。いずれ、各カエルのページに掲載します。しかし、いつになるのやら・・・。
そうそう、森の中の湿地にカスミサンショウウオの幼生の様子を見に行ったのですが、雨が降らなかったので、干上がってしまったようでした。残念。

おっと忘れてました。蝦蟇の油売りの口上をご存知でしょうか?
「さあ、手前、取りいだしたりますは蝦蟇の油」ってな感じで始まる口上ですが、この中に「ガマはガマでも四六(しろく)のガマだ!」ってな言葉があります。なんで四六の蝦蟇だと有り難いのか? 普通ね、カエルってのは四五なんですよ。何がって指が!前足が4本、後足が5本、これ常識です! ってことで、有り難くも珍しい四六の蝦蟇ってんで、薬に希少価値が出るわけです。まあ、ヒキガエルに鏡見せたって油汗なんぞ流しませんから、何が原料だったのかはよくわかりませんけどね。今回、写真やビデオを撮るのに散々いじり倒しましたが、毒液なんぞ出さなかったですよ。

岡本太郎ではないですが・・・。
よーくご覧になってお確かめください。

参考:蝦蟇の油売りの口上(Trvels Frog)

素敵な蝦蟇の油売りの口上を聞きたければ、落語の「高田馬場」を聞くといいですよ。この日のドライブのBGMは古今亭志ん朝のCDでございました。

志ん朝復活-色は匂へと散りぬるを ぬ「高田馬場」「甲府い」

2005.7.15(金)
私は物理が苦手です。嫌いではありません。憧れてます。でも、脳が拒否するんですよー。大学の一般物理では本気で死にそうでしたが、慣性モーメントをあと一歩で理解できるような気がした(気のせいかもしれないですが)りとか、未練があるにはあります。しかし、もう憧れるだけで、本気で理解する努力をする気力はありません。遠くからお慕いするだけでいいんです、ええ。・・・、って何の話かというと、私に物理の知識を期待するのは間違いだとご理解いただいたうえで、今日の話は読んでね、ってことです。

さて、いったい何の話をするつもりだとお思いでしょうが、やっぱり蚊の話です。
相変わらずサナギから羽化する決定的瞬間は目撃できないでいるのですが、羽化した後の蚊を観察していて「あっ」と驚きました。水面に止まるんですよ、やつらってば。いとも簡単にちょこんと水面に止まって休息し、すいっと何の苦も無く飛び立つんですよ。ちょっと感動しました。あー、やっぱり水面で羽化するし、水面で産卵するとかいう話だしな、足先がそういう風になってんだー、と思った次第です。んで、感動したっていう部分なんですが、水に浮いてるから感動したんではありません。いとも簡単に飛び立ったから感動したんです。それというのも水ってのは表面張力があって、これが結構小さな虫には厄介な物理環境なんです。私は昔子ガエルの餌用にフタホシコオロギの養殖をやってたんですが、飼育ケースを湿潤環境にして温めておくとケースに水滴ができることがありました。この水滴に2mmくらいのコオロギが捕まってしまうと、もう表面張力のせいで逃げられない。結局溺れて死んじゃう、ってなことが多々あって往生しました。それとか水を張ったバケツを外に放置しておくと、よく虫が落ちて死んでます。これも例えばアリを水面に落として実験してもらえばわかるんですが、浮くのは簡単なんだけど、バケツの壁につかまりながら、その水面から体を引き離すのが大変なんです。ということで、水面にたやすく止まることができ、尚且つヒョイッと飛び立てるとは、蚊の奴めなかなかやるな!と思ったわけです。(もしアリの実験やったら、ちゃんとレスキューしてやってくださいね)

んで、表面張力の話。私の頭で勝手に解釈してる話なので、割り引いて読んどいてください。
表面張力とは液体の持つ性質です。液体を構成する分子は分子間力でお互いを引っ張り合ってます。んで、分子同士がおしくらまんじゅうならぬ引きくらまんじゅう状態で引っ張り合ってるわけなんですが、中の方の分子はあっちからもこっちからも引っ張られてるのに比べて、外側の分子は内側の分子からのみ引っ張られます。外側から引っ張られない分、内側に向う力が強くなる、ってことで分子は内に内に向うようになります。んで、一番ぎっちり落ち着く形が表面積が少ない球形ってことで、水滴などは丸くなっちゃうわけです。毛利衛さんが宇宙の無重力環境で水の塊を球形にして見せたのも、この表面張力を表すものです。んで、水面ってのはこの表面張力のせいで、特に分子がぎっちり集まろうって力が強い、だから水面の一部になっちゃったコオロギや水に落ちた虫は、この表面張力を上回る力を発揮しない限り、そこから抜け出せずにお亡くなりになってしまう羽目になるわけです。
反対にこの表面張力をうまく利用している生きものとしてよく挙げられるのがアメンボ。彼らの足は水をはじくようになってます。足を水面にのせると体重の分、沈む力が働くので、足の面積分、水の分子を押しのけようとする力が働きます。しかし、水面の水の分子はぎっちり集まろうって力が強いですから、そうは問屋が卸さねー、とばかりに足を押しのけようとする力が働きます。それで、アメンボの足、そして体が押し上げられるわけです。んで、よくある実験。水に洗剤を入れるとアメンボが溺れちゃうって話なんですが、洗剤は界面活性剤、水と空気の界面に並んで水面の分子が引き合う力を弱めてしまうので、アメンボの足を押し上げる力が弱まってしまいます。それで、アメンボの体が沈んでしまうわけです。

まあ、ぐだぐだといろいろ書いちゃいましたが、要するに、蚊の足先はアメンボと同じように水をはじくようになってるらしい、そしてアメンボのように水面を滑る必要は無いわけだから、多分、もっとシンプルな構造なんだろうなーと想像してみた次第です。今度、紀伊國屋書店で蚊の電子顕微鏡写真を立ち読みして確認してみよーっと。
この足先がそのような構造になっているだろう虫、他にユスリカやチョウバエのたぐいがなってるんじゃないかなーと思うんですが、定かではありません。ユスリカは蚊と同じように水面で羽化するから、チョウバエは汚水溜の水面によく止まってるから、ということでそう考えました。

参考
毛利さんの無重力理科実験情報処理推進機構

洗浄・洗剤の科学(大矢勝研究室)

ヒトスジシマカ形態写真集

浮いてるんでございますよ。

2005.7.13(水)
さて、ヒトスジシマカの名前は漢字で書くとどうなるでしょうか? 
白い縞があって人の血を吸うから「人・筋・縞・蚊」? 違います。
正解は「一・筋・縞・蚊」です。人、一筋に吸血し、他の生物には目もくれないから、というのは冗談で、ある模様からこの名前が来ています。

←クリックすると大きい写真が見られます。

おわかりですね。丁度、胸のパーツの背中側にスッと一本、白い筋が入っているのです。これ、最初に見た時は感動しました。
「なるほどー、確かに一筋だよ!」と。いつも潰しちゃうので、見たことなかったんですよね。

ちなみにこの白い筋、トンボの様な胴体の模様ではありません。蝶や蛾と同じ、鱗粉による模様です。ヒトスジシマカを手で叩いた後、手の平を見ると、蚊の姿が粉でプリントされてることがありますよね。アレです。

←これはたぶんアカイエカのオスです。触覚にふわふわとヒゲみたいなものが生えてます。メスの羽音をキャッチして探すために、オスの触覚にはこのような立派なヒゲ状のものがあるようです。
上のヒトスジシマカはシンプルな触覚なので、メスです。

ちなみに、蚊のオスは吸血しません。

蚊の生態に関する参考サイト
 蚊について福井県の蝶

2005.7.12(火)
私の職場は広島市の中心部にあります。今日、職場に行くと周りはクマゼミの声でいっぱいでした。近年、広島の市街地の街路樹はクマゼミにほとんど席巻されちゃってます。なんか、一気にうるさくなってしまいました。透き通った羽根はきれいだし、嫌いじゃないんですけどねー。

職場で二人、「今年はセミが早い」と言う人がいたので、そうかなー?と思い、フィールドノートを探してみました。去年(2004年)はすごくダメな私だったので、メモしてませんでした。一昨年(2003年)は、7月11日が職場周りでは初認だったようです。別に時期的にどうということはないような気がします。試しに気温の状況はどうだったのか、気象庁のサイトで観測データを見てみようとしました。適当なのを見つけるのが面倒くさかったので、気象統計情報の毎月の分布図というのでお茶を濁しました。

気象庁:気象統計情報の毎月の分布図

6月、7月の部分にカーソルを合わせると、日本地図の色分けが変わります。これで見ると2003年は寒かったみたいですね。平均の気温では状況がよくわかりませんね。
羽化の時期がどういう気象状況に左右されるのか、今度、気力がある時に調べてみます(今日は無いです)。

クマゼミの写真が見たい方は、上のGoogle検索バーからイメージ検索してみてください。

2005.7.10(日)
寝込んでいたので、7/11(月)に書いてます。面倒なので、箇条書き。
・朝方、ホトトギスが鳴いていました。久しぶりに聞きました。
・午前中、クマゼミとニーニーゼミが鳴いていました。アブラゼミの声は聞きませんでした。

2005.7.8(金)
週末は寝込んでいたので、7/11(月)に書いてます。面倒なので、箇条書き。
・珍しく明るい内(19時くらい)に家に帰りました。そうしたら、裏山からヒグラシの声が聞こえました。今年の初認です。私が聞いてなかっただけかもしれませんが。

・ベランダに放置していた長靴にアブラゼミの抜け殻がくっついてました。鳴き声は聞かないけど、今年もセミがうるさい季節になったということですね。

・庭でアマガエルの子ガエルがちらほら見られます。ヌマガエルの子ガエルもいました。

・20時ごろに台所で料理をしていると、窓の網戸にドカドカぶつかるものが居ます。窓を開けてみると、カブトムシのメスでした。格子の間から引き寄せて捕るのに、思わずお玉を使ってしまいました。後でちゃんと洗いました。

立派なメスです。

そんなに数は飛んで来ないけど、毎年1,2頭は見ます。なぜかオスは見ない。


一部塗りつぶしてあるのは気にせずに。

この後、下痢と発熱でダウンしました。

2005.7.7(木)
懲りもせずぼうふら〜〜、ということでボウフラです。再チャレンジし、順調にサナギになりました。んで、ぴょんぴょんと踊るボウフラとオニボウフラ(サナギ)の映像をバッチリ撮影しました。



踊るボウフラとオニボウフラの動画
boufura.wmv (691KB)

ファイルがでかいので、酔狂な方だけどうぞ。

振動を与えるとしばらくピョンピョンした後、オニボウフラはスーッと水面に上がってそこで落ち着きます。

山登りをしてた人が言っていたそうですが、山小屋の水桶から水を汲む時に、トンッと叩いてボウフラを沈めてから汲んでたとのことです。おおっ、習性をちゃんと理解している! また、「ボウフラが居る水は飲んでいい水」と言っていたそうです。これはケースバイケースだと私は思います。最近は薬剤耐性を持った蚊が居るそうですしね。

羽化はもちろん見たいけど、4齢幼虫が脱皮してサナギになるところも見てみたいなー。
ところで、前回のボウフラに比べて、今回のボウフラは一回りくらい小さい段階でサナギになりました。オニボウフラ自体も一回り小さいです。同じヒトスジシマカなのに、どうしてかな? ちなみに今回はわざと庭木の藪の中に置いておいた容器に湧いたボウフラです。今回は日陰由来、前回は日向由来、水温とかが関係あるのかな? しかし、あれこれ試すのも何だかなー。誰かお子さんをお持ちの方。ぜひ、夏休みの自由研究でそこらへんを子供に研究させてみてください。ほんで、結果を私に教えてください。マニアックなネタだから、いいところの賞を狙えるかもしれませんよ。

2005.7.5(火)
庭にバケツを放置しておいたら、雨水が溜まって・・・、ボウフラが湧いてました。んで、観察してみようかなとしばらく手元に置いておいたら・・・、サナギになっちゃった。

さて、ここで問題です。蚊の幼虫のことを「ボウフラ」と呼びます。では、サナギのことは何と呼ぶのでしょう?

答え→オニボウフラ (編集→すべて選択で反転させてみましょう)


これがサナギくんです。カメラがピント合わせをうまくできないタイプのものだったので、ピンボケです。頭の部分が5mmに満たないくらいの大きさです。水面に静かに浮いていることが多いですが、ちょっとでも振動を感じたりすると体をピョコンと曲げてスーッと沈んだり、ピョンピョン水の中を上下に跳ね回ったりします。活きがものすごくいい! 見ながら「わーい、サナギマンだ!」と喜んで言ってたんですが、周りの人間はわかってくれませんでした。なんだ、みんな私より年上のはずなのに、なんでイナズマンを知らないんだ? (いちおう言っておきますが、私は「イナズマン」を視聴できたほどの年ではありません。放映時にはもうこの世に存在はしてましたが。でもそれより前に放映された「ミラーマン」はしっかり記憶にあるなー。見たのは再放送でしょう。ってどうでもいいですね)。

んで、このサナギ、ちょっと目を放した隙に羽化してました。速い! ヒトスジシマカでした。羽化するところが見たかったな。またチャレンジしよう。吸血しに来た蚊は容赦なく排除するんですが、こうして手元に置いておくと愛着が・・・、どうしますかねー。

ボウフラもオニボウフラもどうやら危険を察知するとキュッと体を曲げて底の方に沈んで行く習性があるようです。もし、すくって飼ってみようという酔狂な御仁は、1回目が勝負、と覚えておいてください。2回目以降は沈んでしまってるので、大変すくいにくいです。ということで、レッツチャレンジ!

参考サイト
○こちらでボウフラ、サナギ、成虫のちゃんとした写真が見られます。
ヒトスジシマカ(名古屋市衛生研究所 生活環境部 衛生動物室)

○こちらで愛らしいサナギの写真が見られますので、心行くまで愛でてください。
オニボウフラ(ミクロの壷)

2005.7.4(月)
いやー、よく降りました。今日も日中に何度もザーッと来ては止む、というのを繰り返してました。でもすごかったのは土日ですね。あまりのすごさに出かける気が無くなってしまいました(言い訳)。広島建設局で測定された、7月1日14時30分の降雨開始から現時点(21時)までの累加雨量は253mmだそうです。これで渇水は回避できたでしょうか?

今日は庭でアマガエルの変態した子ガエルを見つけました。例年なら、庭を一歩一歩あるくたびにぴょこぴょことたくさん跳ねるんですが、まだ今からかな?2頭しか見かけませんでした。

アマガエルの子ガエルの特徴

きつい黄緑色
鼻面が短くつまっている
鼻先から目を横切って黒い線がある。

シュレーゲルの子ガエルと比べてみてください。
   日本の生きもの シュレーゲルアオガエル


2005.7.1(金)
現在23:40。雨が降ってます。例によって朝は降りそうだけど降らないなー、と言うような空模様だったのですが、17時から18時の間にざんざかと33mm、そして23:30頃からまたいい感じに降り始めました。外の田んぼからはアマガエルの元気のいい声が聞こえてきます。やっと降りましたねー。でも、今度は土砂災害などの恐れがありそうです。極端ですね。どうにかまとまった雨が降っておいてほしいです。

いつも雨量や雲の動きを見るのに、RCC Weather Information を利用しています。
中国地方在住なら、これが便利です。

6月の雑記へ 2005年 7月の雑記 8月の雑記へ



雑記インデックスへ  TOPへ戻る