カタカタ ボックス

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■2006.5.22(月) 山口大学の松村先生のインタビューのご紹介 
山口大学大学院理工学研究科の助教授、松村澄子先生のインタビューがあったのでご紹介。
西表島でカグラコウモリの調査・研究をずっとされている、ものすごくタフですごい先生です。カグラコウモリの生態や生息環境の現状などについて触れられているので、ぜひ読んでみてください。

コウモリの繊細な子育て 絶滅が危惧される八重山諸島のカグラコウモリ(at home こだわりアカデミー)

著書の「コウモリの生活戦略序論(東海大学出版会)」ではコウモリとはどんな生きものなのか、その生態についていろいろ解説されています。特にエコーロケーション(音波を発して自分や他のものの位置を把握すること)や音声によるコミュニケーションについてはいろいろ興味深い話や実験結果があり、おもしろかったです。まだ手に入るみたいですから、よろしければどうぞ。



■2006.5.20(土) アオバズク来ました 
22時頃町内を走っていたら、アオバズクの声がしました。もう夏ですね。

声と言えばカエル。シュレーゲルアオガエル、アマガエル、トノサマガエル、ヌマガエル、ツチガエルと家の周りで聞けるやつは出そろいました。他のカエルはいいのですが、シュレーゲルは産卵に適した畦が無いし、田んぼに水が入るのが遅いので今年も繁殖はうまくいかなかったのではないかと思っています。なんとか繁殖期が後ろにずれてくれませんかねー。オスは今でも一生懸命鳴いていますが、卵を持ったメスが来なければどうしようもありません。難しいですね。

町内を走っているとイタチを目撃したりオヒキコウモリの声を聞いたりといろいろ楽しいのですが、本日はタヌキを見かけました。目の前を横切って横道に入っていったのでのぞくと立ち止まっていたので、そろーっと後ろから近づくと・・・、2mくらいまで気が付きませんでした。油断しまくりです。毛がぼそぼそしてたので、耳が遠い年寄りだったのでしょうか? こちらに気が付いて逃げ出してもあまりスピード速くなかったので、しばらく走って追いかけてみましたが、あともう少しで追いついて背中に触れそうでした。スニーカーが弛んでなければやれたような気がします。今度からちゃんと紐を締めておきましょう(笑)。


■2006.5.18(木) ハエ目の平均棍の話 
先日、蚊の死体を実体顕微鏡で観察していたら、羽の後ろに妙な棒状の物があるのに気が付きました。「これ何ですかね?」と虫屋さんに聞いたら「ああ、平均棍(へいきんこん)ですよ。後翅が変化したものでハエ目の昆虫はこうなってるんですよ」とのこと。そうですか、蚊はハエ目(双翅目)なのですか、そんな事も知りませんでした。

早速、写真を撮ってみました。実体顕微鏡の接眼レンズにカメラを押し付けて撮ったので、画質がイマイチです。もうちっときれいに取れる様、今後は工夫してみます。 んで、蚊はこういう平均棍だとしてじゃあ、ハエ目って言うくらいだからハエはどうなのよ? と言う事でハエを探してみました。でかいハエは見かけなかったので、ショウジョウバエを吸虫管で捕まえました。気の毒ですが、冷凍して殺し、解凍後に微針に刺して標本にしました。

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なんかヤブカです。
蚊もこうやって拡大してみるとまた、趣がちがいますねー。
羽に毛が生えてるんですね。知りませんでした。
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なんか光線の加減でこうなっちゃいました。

やけにでかく見えますが、体長1.5mmくらいのショウジョウバエでございます。
あんまり可愛くないですねー。


ちょいと見えにくいんですが、矢印のでっぱりが平均棍です。今度はでかいハエの死体もゲットして見てみたいですねー。

この平均棍、名前の通り飛んでいる時に体のバランスを取るために役立っているみたいです。いくつかの同種の死体で確認したところ、真ん中辺りに寄っているものもあれば、写真の様に外向きに翅の様に開いているものもありました。つまり、ただ単に翅が退化してコブみたいになっているのではなく、生きている時にはある程度可動で姿勢保持のために動かせる様な仕組みになってるんでしょうか? こんなん初めてみましたよー。下のサイトによると、飛んでいる時には羽と同じ周期で振動しているそうです。へぇ〜〜〜!

頭はどこでしょう?(ユスリカ)(Gen-yu's Files)
すごく綺麗な写真、おもしろい写真がたくさんあるサイトです。なんか見てると燃えますねー。
とりあえず、こちらを参考にして、もちっとましな写真が撮れる様に努力してみましょう。


■2006.5.17(水) 高病原性鳥インフルエンザの流行の話 
「よもやま話」の「野生動物と飼育動物における高病原性鳥インフルエンザH5N1の報告例」を更新しました。元の表は4月4日現在の情報となっています。
ちょこちょこと新しい種が加わってました。なかなかすごい強力なウイルスですよね。

高病原性鳥インフルエンザですが、アフリカにもかなり広がってしまってやばやばです。ちょこちょことあちこちで患者が確認されていますが、今のところ問題なのは養鶏業などに対する影響ではないでしょうか? 流行の拡大は経済に対して深刻な影響を与えているのではないかと思います。

ちょいと時間がないので、参考になるサイトの紹介だけ。以前にも紹介してます。

鳥及び新型インフルエンザ海外直近情報集
 小樽市の保健所長さんのサイトです。毎日更新される「海外報道意訳集」には各国の最新の情報が掲載されます。とても貴重な情報源です。

OIE(国際獣疫事務局) Update on svian influenza in animals
 家禽や野鳥、野生動物などの流行が発生した国の情報が参照できます。英語ですが、国名をざらっと見るだけでも流行の拡大具合がわかります。地図にしたいなとか思ったんですが、残念ですが時間が無いです。

国立感染症研究所感染症情報センター 鳥インフルエンザ
患者情報とか流行地図もあります。


■2006.5.8(月) 志賀昆虫普及社の話 
先日、虫屋さんに昆虫標本の作り方を教えてもらいました。
昆虫針を刺して乾燥させるだけという簡単な方法です。んで、自分でやってみるには針が要るということで、「虫ピンはその辺の文房具屋で買えばいいですかねー?」と聞いたところ、「ダメ、志賀昆虫の針じゃないとダメ」と言われました。ほー、そうなんだー。

「志賀昆虫普及社」、東京の渋谷にある昆虫採集や標本作成用具の専門店です。営業時間外に店の前を通ったことはありますが、未だ私は入った事がないお店です。かなり真面目な昆虫専門店だという認識はありましたが、絶対ここのじゃないとダメ? 「他に針扱ってるところ無いんですかー?」と聞くと、「そう」とのこと。「ほんまにー、日本中の虫屋がみんな志賀昆虫の針使ってるわけですかー?」と聞くと、「そう」。それってすごい話じゃないですか? 本当かなと家に帰ってネットで検索してみたところ、ドイツ製の針なんかを扱ってるところもあるみたいですが、やっぱり志賀昆虫の針が最強!みたいな感じです。すごい!!! 日本に虫屋がどのくらいいるのかはわかりませんが、ほとんどの人が志賀昆虫の針を使っているんでしょうか? 俄然興味が湧いてきたのでちょろちょろと検索していたところ、創業者の志賀卯助(しがうすけ)さんが書いた本がある事を知りました。「日本一の昆虫屋-志賀昆虫普及社と歩んで、百一歳-」です。

日本一の昆虫屋
志賀 夘助著
文芸春秋 (2004.7)
通常2-3日以内に発送します。

読んでみるとなるほどー、本当に日本一の昆虫屋さんです。明治三十六年生まれ、新潟県の寒村の裕福でない家に生まれ、学びたいという意欲はありながらも果たせず、このままではいけないと16歳の時に身を立てるために上京、時計屋に奉公することになったが縁があり昆虫標本店に奉公することになり、そこで苦労しながらも昆虫の魅力や学ぶ楽しさを覚え、ついに志賀昆虫普及社を設立し、それからは日本に昆虫学や昆虫の楽しさを普及させるために様々な工夫や努力をしてきた、という一代記でした。自分なりに昆虫採集用具や標本作成用具を考案してそれを製造し販売するなど、とても意欲的に活動をされて来られた様で、志賀昆虫のオリジナルの昆虫針もそういった中から生まれて来た品質のよい使い勝手のよい針の様です。ここまで徹底して自分や他の昆虫好きのためになる商売をする、という信念は素晴らしいものだと思いました。文章は固くないし、昆虫収集が一部の金持ちの趣味だった時代からの日本の状況など窺えてなかなかおもしろい本でした。興味があったらぜひ、読んでみてください。

今度ぜひ、行ってみよう。でも日・祝日が休みなんだよねー。18時までだし。機会があればのぞいてみたいです。

これが志賀昆虫普及社特製の昆虫針です。

志賀卯助さんがサビない針を作りたい!と終戦後にステンレスでできた針を作ったそうです。最初は技術的にとても難しく苦労したそうです。



■2006.5.4(木)
お久しぶりの雑記です。なんか時間の使い方が悪くて本当にやりっぱなしの事がいっぱいですね。とうにカエルシーズンは始まっているというのに、エンジンがかかりません。最近、家の裏の水田の持ち主が年のせいか田んぼの手入れが全然されていないので、溝が草でいっぱいでシュレーゲルが鳴いてても全然見つけられない様な状態です。水を入れるのもどんどん遅くなっているし、もうカエルに関してはよそに出かけないとだめかなとか思ったりしてます。

旅行記などぼちぼち更新したいのですが、まあ長い目で見てやってくださいませ(すでに後ろ向き:笑)。

ところで、昨日、広島市の南区にある比治山公園をうろうろして来ました。そこで、全部で10羽くらいは居たと思うのですが、マミチャジナイを複数、見かけました。知人の話では4月下旬に広島城の周りに数十羽居たらしいのですが、ここにも来てたらしいです。通過なのでしょうが、結構分散していて群れという感じはしませんでした。ま、繁殖はしないでしょうね。私、初めてのマミチャジナイでございました。

マミチャジナイ (Eyebrowed Thrush:Turdus obscurus )(OBCのページです)
私が見たのは地味で腹の赤味もほとんどわからないメスタイプでした。振る舞いや声はシロハラとかに似てました。


私はうろうろしてる割に種数を増やすのに熱心でないので、初めての鳥がまだまだたくさん居ます。実はヤツガシラやホシガラスも見た事が無かったんですが、先月のブータン旅行でたくさん見ることができました。日本で見た事ないけど外国で見たというのも贅沢な話ですが、鳥の密度が濃いところに行って見るのはやっぱり出会う確率が高いし好む環境がはっきりわかるので楽しいです。ただ、ブータンのホシガラスは日本に居るものより体の白い星が目立たない感じでした。うーん、今年こそは石鎚あたりに行ってちゃんと国産を見て来ますかねー。カラス系は大好きなので、ブータンではホシガラスをたくさん見られて超幸せでした。

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今回、3000m超の峠でたくさんホシガラスを見ました。一生分のホシガラスを見た気分です。
しょっちゅう上空を飛んで行くので、「ああ、お尻が白いんだなー」というのをしっかり確認させてもらいました。

きれいな写真はOBCで。OBC

実は峠ではこんなのも見ちゃってます。

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HIMALAYAN SEROW
(Capricornis sumatraensis)
体高1mくらいのカモシカ。ブータンでは標高150m付近の亜熱帯林から3500m付近の温帯広葉樹林、針葉樹林、亜高山帯の混交林まで分布している様です。

車で移動中に発見。3000m付近の道路端で草を食べてたんですが、何しろ牛がやたらと道端に居る国なので、なんだ小ぶりの牛か、とよく見なかったのが運のつき。正面顔を観察し損ねました。足の膝から下が白いのが印象的でした。


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